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【王室外交物語】アラブ女性王族の「外交」進出 砂漠に咲く一輪の花 関東学院大教授・君塚直隆

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【王室外交物語】
アラブ女性王族の「外交」進出 砂漠に咲く一輪の花 関東学院大教授・君塚直隆

サウジアラビアの首都リヤドに到着、アブドラ皇太子(当時)の案内で歓迎式典に臨まれる皇太子さまと雅子さま=1994年 サウジアラビアの首都リヤドに到着、アブドラ皇太子(当時)の案内で歓迎式典に臨まれる皇太子さまと雅子さま=1994年

 今から3年前(2015年)の2月、英国のチャールズ皇太子がサウジアラビアの首都リヤドに降り立った。長年の友人であるサルマン国王を公式に訪問したのである。しかしチャールズはこれよりほんの数週間前にもリヤドを訪れたばかりであった。1月23日に先代の国王アブドラが崩御し、その葬儀に駆けつけたのだ。イラクやイランの台頭に対する勢力均衡を担い、近年ではイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)包囲網の形成に協力もしたアブドラ国王の葬儀には、オバマ米大統領や欧州各国の王侯、さらに日本からも皇太子殿下が参列された。

 こうした欧米の貴顕たちとともにサルマン新国王に丁重に追悼の意を表していたのが、バーレーン国王、カタールやクウェートの首長といったサウジ周辺のペルシャ湾岸諸国の王侯たちである。これら4カ国にアラブ首長国連邦(UAE)とオマーンを併せた6カ国は「湾岸協力会議(GCC)」と呼ばれる組織を1981年に立ち上げ、経済・軍事協力やテロ対策、地球環境問題などに一致団結して取り組んでいる。

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