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閻連科さん 長編「硬きこと水のごとし」 革命の高揚と性の陶酔、赤裸々に

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閻連科さん 長編「硬きこと水のごとし」 革命の高揚と性の陶酔、赤裸々に

午前中に2時間半ほど執筆するスタイル。「短い時間しか書かない。その分、必ず毎日書き続けます」と話す中国人作家、閻連科さん(飯田英男撮影) 午前中に2時間半ほど執筆するスタイル。「短い時間しか書かない。その分、必ず毎日書き続けます」と話す中国人作家、閻連科さん(飯田英男撮影)

 ◆検閲「厳しく」

 毛沢東や軍を侮辱したなどとして発禁処分も受けてきた。だが作品の多くが翻訳され、アジアでは村上春樹さん(69)に次いでフランツ・カフカ賞も受賞。権威付けを進める習近平体制下で「検閲はより厳しくなった」としつつ「それが執筆に影響を与えることはない」と動じない。

 伝統的なリアリズムと一線を画す自身の叙述法を「神実主義」と呼ぶ。改革開放の影に迫る『炸裂志(さくれつし)』(2013年)での描写は象徴的だ。昇格を決めた主人公がその任命書を示した途端、目の前の女性は一糸まとわぬ姿となり横たわる。枯れた枝も緑に変わり、満開の花がつく-。非現実的な断片が連なり、権力に不可能はないという理屈を超えた“真理”が強調される。

 「近年の早過ぎる成長によって、中国はどの国の人にも理解できない複雑さの中にいる。この現実を表現するために、作家は新しい文学的な様式や方法を発明しなければならない」

 文学の力への信頼が、厳しい環境下でも筆を執らせる。「一人の作家の作品が社会に直接的な影響を与えるとは信じていない。私にとって書くことは読者との魂の交流のためなのです」

                  

【プロフィル】閻連科

 Yan Lianke 1958年、中国河南省の貧しい農村に生まれる。高校中退で就労後、人民解放軍に入隊し創作学習班に参加。80年代から小説を発表し、軍人の欲望を描いた92年の『夏日落』などが発禁処分に。2005年に『愉楽』で老舎文学賞。2014年にフランツ・カフカ賞を受賞。

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