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【解答乱麻】AO・推薦入試と一般入試の入学生の学力差  大学は真剣に議論すべきではないか ジャーナリスト・細川珠生

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【解答乱麻】
AO・推薦入試と一般入試の入学生の学力差  大学は真剣に議論すべきではないか ジャーナリスト・細川珠生

 ところが、最近では、推薦やAO入試が、学力のレベルだけを問うのではないせいか、一般入試で入学する場合に比べ学力の面で差があることが問題となっている。一般入試が今の時期に実施されるのに対し、推薦は前年末までには合格が決まり、AOは9月や10月に決まるところが多い。場合によっては一般入試と比べ、半年も早いのである。進学先が早く決まることで、高校生活の最後を有意義に過ごすことができるという意味ではよいことではあるが、「ラストスパート半年の勉強の差」はそれ相応に表れてくるのである。

 どの試験を経てきたかには関係なく、ゆとり教育の影響もあり、大学生の学力は全体として下落傾向だ。それでも大学進学率は上昇しているため、学力の低下の問題は、最終的には大学で解決しなければならない。

 入学後の高校の学習内容の復習や、入学前の補習を行っている大学は、今や私立大学の約7割に迫る。その内容も、例えば漢字学習や英語は中学卒業程度、数学や社会科系の教科も、高校1年の内容から行う。他に毎日の学習習慣の定着といった本来、高等教育機関の役割なのか首をかしげることも「行わざるを得なく」なっている。

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