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【解答乱麻】AO・推薦入試と一般入試の入学生の学力差  大学は真剣に議論すべきではないか ジャーナリスト・細川珠生

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【解答乱麻】
AO・推薦入試と一般入試の入学生の学力差  大学は真剣に議論すべきではないか ジャーナリスト・細川珠生

 インフルエンザの大流行や大雪の影響を受けるこの時期、受験生を抱える家族は気が気ではない毎日だ。暖かい春の訪れを待ち望む以前に、全ての受験が無事終わってほしいと、願うばかりだろう。もちろん、希望の学校に進めなかったからといって、絶望することはなく、人生は与えられた道を懸命に生きていくことで、おのずとその先の道も拓(ひら)けていくものでもある。

 日本の大学入試は過酷ではあるものの、「入るのは大変だが、出るのは簡単」と言われてきた。米国の大学の「入るのは簡単だが出るのは大変」とは正反対で、それゆえ、日本の大学生はあまり勉強を熱心にしないことや、大学入試の過酷さに意味があるのかという問題は、長く指摘されてきた。

 しかし、近年は私立大学では入学者の半分は推薦かAO入試であり、一般入試による入学者は半分程度しかいない。推薦やAO入試が増えてきたのも、学力だけではなく、多様な能力を評価し、大学の「入り口」の門戸を広げる意味はある。

 大事なのは、大学に入学してからであり、そこで高等教育機関らしく、高い知識と教養を身に付け、その後の人生に専門的に役立つ学問の追究に没頭してもらうことが期待されている。大学もまた、高等教育機関である以上、学生の可能性を見いだし、伸ばし、より高い能力を持つ人材を輩出することが使命とされている。

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