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【教育動向】経済格差が幼児の自然体験などにも忍び寄る

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【教育動向】
経済格差が幼児の自然体験などにも忍び寄る

体験の格差が思考力の育成などにも影響

 この結果、幼稚園と小学校での野外体験、スポーツ・文化活動などの学校外活動においても、家庭の経済力による格差が生まれつつあると言えそうです。内閣府や国立青少年教育振興機構などの調査によると、幼少期の自然体験など体験活動の多寡は、子どもの思考力やコミュニケーション能力の育成に大きく影響しています。

 新学習指導要領では、思考力・判断力・表現力などの育成が柱となっている他、2020年度からの大学入試改革でも、知識を活用した思考力などが重視されます。そうなると、幼少期から多くの体験活動を積んでいる経済力の高い家庭の子どものほうが、思考力などの面でも有利になる可能性が高いと言えそうです。

 背景には、自然体験や子どもの集団活動にもお金が掛かるようになったという社会の変化があります。しかし、お金が掛かるものばかりが体験活動はではありません。▽家のお手伝いをする▽地域行事に参加する▽家庭で芸術や文化を話題にする…なども、立派な体験です。

 今後、思考力やコミュニケーション能力が重視されるなかで、子どもにさまざまな体験を積ませるよう努力することが、保護者に求められていると言えるでしょう。(筆者:斎藤剛史)

※平成28年度子供の学習費調査

http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa03/gakushuuhi/kekka/k_detail/1399308

【プロフィル】斎藤剛史 1958年茨城県生まれ。法政大学法学部卒。日本教育新聞社に入社、教育行政取材班チーフ、「週刊教育資料」編集部長などを経て、1998年よりフリー。現在、「内外教育」(時事通信社)、「月刊高校教育」(学事出版)など教育雑誌を中心に取材・執筆活動中。

(提供:Benesse教育情報サイト

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