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将棋・囲碁界から初「国民栄誉賞」、きょう授与式

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将棋・囲碁界から初「国民栄誉賞」、きょう授与式

 「対局していて自分が強いと思う瞬間はない。ミスもするし、何が正解か分かっていない」

 そう話す井山十段に、6歳の頃から教えてきた石井邦生九段が苦言を呈する。「謙虚すぎる。七冠を取るのは奇跡だが、返り咲くのは奇跡中の奇跡。もっと自分に自信を持ってほしい」と。

 囲碁の師弟関係は、落語界や大相撲ほど緊密ではない。入門時に実力を計るために1局、プロになれず去る(またはプロ入りが決まった)ときに1局、師匠と指すくらいが通例の将棋界と似たりよったりで、弟子同士の対局に助言を与えられるのがせいぜい。しかし井山十段の場合は違った。当時、浸透しはじめたインターネットを利用して、1千局超を師匠と打ったという。常々、「成長できたのは師匠と両親のおかげ」となんのためらいもなく口にするのは、幼少の頃の感謝を持ち続けている証しだ。

 囲碁界を代表して、国民栄誉賞を受ける-との気持ちが強い。その恩返しを積極的に果たしたいとも考える。

 「19×19路の、どこに石を打ってもいいのが囲碁の魅力。しかも黒石と白石なので、世界じゅうで楽しめる。これほど自由度の高いゲームはないです」

 指導碁などで子供たちと接するときは、まずかった手を注意するより、師匠にされたようによかった手をほめる。そして、囲碁に興味のない大半の国民に目を向けてもらうための心づもりもある。「世界に日本の強さをアピールしたい」と。(伊藤洋一)

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