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【アート 美】「小村雪岱」展 穏やかで繊細な感性

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【アート 美】
「小村雪岱」展 穏やかで繊細な感性

「お伝地獄」(『名作挿絵全集』挿絵原画) 昭和10(1935)年 紙、墨 埼玉県立近代美術館蔵 「お伝地獄」(『名作挿絵全集』挿絵原画) 昭和10(1935)年 紙、墨 埼玉県立近代美術館蔵

 雪岱自身、10代後半から20代前半にかけて日本橋に暮らしていたことがあったからなじみのある風景だった。2人は知人の紹介で知り合い親しく交流した。鏡花は美術学校を出たもののまだ無名だった雪岱を指名し、小説の装丁が実現した。

 「雪岱調」の極細の描線や直線によって構成された建築物といったおしゃれなデザインは好評だった。これ以後、鏡花本の多くの装丁を手掛けることとなった。

                   

 【ガイド】「小村雪岱『雪岱調』のできるまで」展は、埼玉県川越市郭町2の30の1、川越市立美術館。3月11日まで、月休(2月12日は開館で13日休)。一般600円、大高生300円、中学生以下無料。問い合わせは(電)049・228・8080。

                   

【プロフィル】小村雪岱

 こむら・せったい 明治20年、埼玉県川越市生まれ。41年、東京美術学校卒。大正7年から12年まで資生堂意匠部に勤務し、同社デザインの基礎作りに参画した。11年、里見●(=弓へんに亨)作『多情仏心』で初めて新聞連載挿絵を担当。これで注目を集め、以後、村松梢風、川口松太郎など数々の小説の挿絵を手掛けた。昭和15年、53歳で死去。

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