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【話の肖像画】ダウン症の書家・金澤翔子 母・泰子(5)1人暮らしで地元が元気に

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【話の肖像画】
ダウン症の書家・金澤翔子 母・泰子(5)1人暮らしで地元が元気に

地元の商店街を歩く翔子さん(右)と母、泰子さん=東京都大田区(桐原正道撮影) 地元の商店街を歩く翔子さん(右)と母、泰子さん=東京都大田区(桐原正道撮影)

 この前なんて、私が買い物に出たら、翔子がパン屋さんの前の椅子に腰掛けて足を組んでお茶を飲んでいたんですよ。そんな翔子のメルヘンの世界をみて、街の人たちも喜んでくれています。街に新しい文化が生まれています。翔子の純粋な魂がうまく現実の世界と溶け合っているのをみて、私もうれしい。昨年、上野の森美術館(東京)で展覧会をやったときも、地元のみんながバスを仕立てて見に来てくれました。私は「ああ、翔子は1人でやっていけるな」と安心しました。

 障害のある子の母親はみんな心配するんです。私もそうでしたが、大丈夫なのよ。重い障害を持つ人でも、誰かが助けてくれる。でも、自立心は大事。少しずつでも自立させることは重要です。滅びそうな街に障害のある人の施設をつくったら、みんなで助け合って生きていけるのではないでしょうか。

 翔子はいま、マイケル・ジャクソンのように踊る天才少年、あさひくんに夢中。彼が突然やってきてもいいように、部屋はいつもきれい。時計も読めないはずなのに、この取材にもちゃんと遅れずにやってきた。1人で暮らすようになって急に頭が良くなりました。計算はできないと思っていたら、自分の生活にいくらお金がかかるのか、ちゃんと考えるようになりました。自立することで、成長しています。普通より遅くてもいいじゃないですか。神様に感謝、感謝です。(聞き手 内藤泰朗)=次回は歌舞伎俳優の松本白鸚さん

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