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【棋聖に成る】(5)佐藤康光九段(48) 5人目の永世 遠かった挑戦権

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【棋聖に成る】
(5)佐藤康光九段(48) 5人目の永世 遠かった挑戦権

永世棋聖の称号について、「過去に獲得されたのは偉大な方ばかりで、より身が引き締まります」と話す佐藤康光九段=東京・千駄ケ谷の将棋会館(飯田英男撮影) 永世棋聖の称号について、「過去に獲得されたのは偉大な方ばかりで、より身が引き締まります」と話す佐藤康光九段=東京・千駄ケ谷の将棋会館(飯田英男撮影)

 「棋聖は僕にとっては命です」

 平成17年7月26日夕刻、愛媛・道後温泉「宝荘ホテル」。フルセットとなった第76期棋聖戦五番勝負第5局は大詰めを迎えていた。棋聖位だった佐藤康光九段は、守り駒も使ったカウンター攻撃からすさまじい速さで挑戦者の羽生善治二冠(47)=当時四冠=の陣形を崩し、最終局を制した。棋聖4連覇。終局後、うれしさのあまり涙を浮かべた。

 最強のライバルである羽生棋聖との対局は159局と最も多く、思い出深い一局に挙げるのがこの対局だ。「あそこまで気合がほとばしるのは珍しかった。自分なりに新感覚の指し方ができ、防衛できた」と振り返る。

 永世棋聖の称号が懸かった翌第77期棋聖戦五番勝負。「一生に一度、あるかないかのチャンス。これを逃すと、いつ挑戦者になれるか分からない。ここで決めたい、という気持ちが強かったようです」

 挑戦者は鈴木大介九段(43)=当時八段。鈴木九段が振り飛車宣言をして番勝負に臨んだため、話題を呼び、盛り上がった。研究を重ねてきた鈴木九段に対し、第2、第3局は苦しい展開となり、負けを覚悟した局面もあった。しかし、結果的に3連勝で5連覇を達成、史上5人目の永世棋聖の称号を獲得した。

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