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【解答乱麻】学校はそもそも何をする所か 学びを軽んじる教育機関」にさせてはならない 教育評論家・石井昌浩

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【解答乱麻】
学校はそもそも何をする所か 学びを軽んじる教育機関」にさせてはならない 教育評論家・石井昌浩

 鎌倉初期・足利学校創立のときから、学校はひたすら学ぶところだった。

 学校の機能には多様なものがあるが、いかなる時代にあっても学ぶことがその中核だった。

 時が移り、今では、部活動が教師の長時間労働を招き、教師を疲弊させる元凶のように言われている。しかし、これは「木を見て森を見ない」批判ではないかと思う。

 たしかに、OECDの調査では、日本の小・中学校の教師の勤務時間は対象国で最長である。しかも授業に使う時間が対象国の平均を下回る一方、部活動など課外活動の指導の時間が際立って多い。文部科学省の調査でも、長時間勤務が浮き彫りになっている。過労死の危険が高まるとされる月平均80時間を超す残業をする公立学校の教師が中学校で約6割、小学校で約3割に達している。

 ここ数十年、学校、特に公立学校が困難に陥っている最大の原因は、学校が伝統として守ってきた教育機能が総体として衰えたことにあると思う。これは部活動を工夫して時間を短縮すれば解決するほど単純な話ではない。部活動の在り方を含めて、学校が抱える問題全般が噴き出した結果とみるべきだ。

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