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【三井美奈の国際情報ファイル】「#MeToo」批判で仏女優ドヌーブが言いたかったコト

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【三井美奈の国際情報ファイル】
「#MeToo」批判で仏女優ドヌーブが言いたかったコト

セクハラ告発運動に対するカトリーヌ・ドヌーブさん(左上)やブリジット・バルドーさんの批判を報じた仏メディア(三井美奈撮影) セクハラ告発運動に対するカトリーヌ・ドヌーブさん(左上)やブリジット・バルドーさんの批判を報じた仏メディア(三井美奈撮影)

 フランスの大女優カトリーヌ・ドヌーブさん(74)が米ハリウッド発のセクハラ告発運動「#MeToo(私も)」を「まるで魔女狩り」と批判して、大反響を巻き起こした。米仏間で論争が起きたと思えば、今度はフランス映画界で最も旬な女優マリオン・コティヤールさん(42)が参戦し、状況は大混戦になってきた。

 コティヤールさんはドヌーブさんに反論し、「私は立場が違う。現在の『革命』は必要なもの」と訴えて#MeTooを支持した。セクハラは男性が権力を握る社会に原因があるのだから、少々強引でも荒療治は必要という立場で、ハリウッド側についた。コティヤールさんは、映画「エディット・ピアフ~愛の賛歌~」(2007年公開)で米アカデミー主演女優賞を獲得した実力派。2人の対決は仏国内の世代間格差も浮き彫りにした。

 米仏間の違い、世代間の違いはなぜ起きるのか。

 米国側の立場は、1月始め、米ゴールデン・グローブ賞授賞式で人気司会者のオプラ・ウィンフリーさん(63)が行った演説にはっきり出た。黒人差別とセクハラは同根で、共に白人男性優位の社会に起因するという考えだ。

 ウィンフリーさんは、女優たちと共に「黒いドレス」に身を包み、セクハラと黒人差別を並べて糾弾した。1940年代の米南部では、黒人女性が白人強姦犯に「黙っていろ」と口止めされ、事件発覚後も犯人は起訴されなかったと怒りを語った。

 「長い間、女性は男性の権力に立ち向かって真実を語っても、聞いてもらえなかった。だが、それは『もう、おしまい』。新たな日が来る」と締めくくり、大喝采を浴びた。この演説でウィンフリーさんは「次の大統領候補に」の声まで出たほどだ。

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