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西郷どん、まるでナポレオン 田崎草雲の屏風絵、特別展示へ 栃木・足利

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西郷どん、まるでナポレオン 田崎草雲の屏風絵、特別展示へ 栃木・足利

西郷隆盛の描かれた「富士見西郷図屏風」左隻(足利市草雲美術館提供) 西郷隆盛の描かれた「富士見西郷図屏風」左隻(足利市草雲美術館提供)

 NHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」の主人公、西郷隆盛が注目される中、同時期を生きた栃木県足利市ゆかりの文人画家、田崎草雲の作品「富士見西郷図屏風(びょうぶ)」が4月21日~10月8日、足利市草雲美術館(同市緑町)で特別展示される。馬上姿のフランス皇帝ナポレオンの名画に似たユニークな作品で、話題を呼びそうだ。(川岸等)

 同屏風は紙本着色で、左右に分かれた屏風1組(左右とも縦173センチ、横366センチ)。市内の寺院が所蔵し、制作時期は西南戦争で西郷が自刃した2年後の明治12(1879)年。夏祭り用に描かれたという。

 右側の屏風は富士山。左側は白馬にまたがり、西南戦争の指揮を執る二角帽子に洋装の軍服を身につけた西郷を描いている。フランスの画家、ジャック・ルイ・ダビッドの代表作「ベルナール峠からアルプスを越えるボナパルト」を連想させる。当時、実物を模写した石版画が出回っており、草雲も参考にした可能性があるという。

 草雲は足利藩士で、幕末に尊皇志士と交流し、足利藩を尊皇に導いたとされ、長州藩士、吉田松陰らの肖像画を残しているが、西郷との接点は不明だ。

 同館の大森哲也館長は「西郷が賊軍の将とされていた時期の作品で、(草雲は)尊皇思想、西郷の生き方に相当、共感していたのではないか」とみている。

 また、日本画の代表的な画題で、平安後期の歌人、西行が富士山を眺める「富士見西行」も取り入れているという。

 入館料210円、中学生以下無料。問い合わせは同館(電)0284・21・3808。

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