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【書評】今も続く「思想戦」の歴史 石平著『なぜ日本だけが中国の呪縛から逃れられたのか 「脱中華」の日本思想史』

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【書評】
今も続く「思想戦」の歴史 石平著『なぜ日本だけが中国の呪縛から逃れられたのか 「脱中華」の日本思想史』

石平著『なぜ日本だけが中国の呪縛から逃れられたのか』 石平著『なぜ日本だけが中国の呪縛から逃れられたのか』

 韓国人は、なぜいつまでもヒステリックで理不尽な「反日」を続けるのか? 問題は複雑なようで単純ではないか。キーワードは、かの民族にDNAのごとく染みついている「儒教思想」の華夷(かい)秩序である。自らが世界の中心(小中華)であり、野蛮な化外(けがい)の民(日本)なんかに、でかいツラされてたまるか、と。その韓国の儒学者から「現在、儒教の影響が一番色濃く残っているのは、ほかならぬ北朝鮮だ」と聞いたことがある。なるほど、「公」がなく「私」(一族)の繁栄のみを願い、その独裁者は「徳」があると嘯(うそふ)く。もちろん本家の中国だって負けちゃいない。本紙連載コラム「China Watch」の筆者でもある石平氏は、習近平国家主席の神格化が進み、まるで「天」から民を支配する「命」を受けた皇帝のごときだ、と指摘している。

 つまり、東アジアの国々の中で、日本だけが「儒教思想」の呪縛から抜け出して、明治以降、いち早く近代化を成し遂げ、現代の繁栄を築くことができたのだ。本書には、儒教VS日本における、すさまじい「思想戦」の歴史が綴(つづ)られている。

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