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【アート 美】原美術館コレクション展 現代美術が生むつながり

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【アート 美】
原美術館コレクション展 現代美術が生むつながり

李禹煥「線より」1979年 カンヴァスに顔料 (c)Lee Ufan 李禹煥「線より」1979年 カンヴァスに顔料 (c)Lee Ufan

 東京・御殿山(品川区)の閑静な住宅街に原美術館はある。現代美術の専門館では草分け的存在。誕生は1979(昭和54)年にさかのぼる。

 創設者の原俊夫館長は、横浜正金銀行頭取などを務めた明治・大正期の大実業家、原六郎の曽孫にあたる。自身も企業経営などビジネス畑を歩む一方、海外で現代美術に触れるうち、あらゆる職種の人がアートを愛好しコレクターとなる姿に感銘を受けたという。

 やがて「現代美術は人と人をつなぎ、文化と文化を結ぶツールとなる」と確信。アートを介し作家と鑑賞者、収集家らが感性をぶつけ合い、つながり合って、新しい価値観を生み出してゆく。そんな社会を活性化させるアートの役割に気付くも、70年代当時の日本には現代美術館がほとんどなかった。「ならば僕が作ろうと思ったわけです」と振り返る。

 まずは空間。祖父で実業家、原邦造の瀟洒(しょうしゃ)な旧邸宅を開放し美術館とした。昭和初期のモダニズム建築で、設計は東京国立博物館本館や銀座の和光ビル(旧・服部時計店)などを手掛けた建築家、渡辺仁だ。邸宅ならではの親密な空間でアートを見る心地よさは、原美術館の大きな魅力の一つといえよう。

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