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「強い思いでやってきた」「宇宙産業の裾野拡大」 最小級ロケット成功で関係者が会見

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「強い思いでやってきた」「宇宙産業の裾野拡大」 最小級ロケット成功で関係者が会見

小型ロケット「SS520」5号機の打ち上げ後の記者会見で、模型を手に写真に納まる羽生宏人准教授(中央)ら関係者=3日午後、鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所 小型ロケット「SS520」5号機の打ち上げ後の記者会見で、模型を手に写真に納まる羽生宏人准教授(中央)ら関係者=3日午後、鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所

 「強い思いでやってきた」「万全を期して臨んだ」-。人工衛星の打ち上げ用としては世界最小級のロケット「SS520」5号機の打ち上げが成功した3日午後、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県肝付町)で関係者が会見し、安堵(あんど)の思いと今後の課題を語った。

 今回の打ち上げは、昨年1月に4号機が機体の不具合で失敗したことを受けた再挑戦。失敗の原因とみられる電線の摩耗によるショートの再発防止策などを実施して臨んだ。

 責任者を務めるJAXAの羽生宏人准教授は「この1年、一日も欠かさずこのことだけを考え、必ず成功させたいという強い思いでやってきた。関係者が一体となって進めることがプロジェクトの難しさであり、醍醐味(だいごみ)でもあった。関係者の苦労が結実して大変よかった」と切々と語った。

 超小型衛星を低コストで運ぶ小型ロケットの実用化を目指す経済産業省の事業として実施した。高価な専用部品を減らし、家電などに使う民生部品を活用した。

 JAXAの稲谷芳文特任教授は「民生部品をどのような保証の下に使えば大丈夫か、という検証が不十分だったことが、前回の失敗に結びついた」との認識を示した。その上で「民生部品は超小型、超軽量で高性能。失敗後の検討で、これをうまく使いこなす知識を身につけたことは大きい。また、保証されていなくても大胆に新しいことをするのは、研究として必要だ」と語った。

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