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【評伝】不屈の技術者、電卓・液晶で世界に貢献 シャープ元副社長、佐々木正さん 

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【評伝】
不屈の技術者、電卓・液晶で世界に貢献 シャープ元副社長、佐々木正さん 

佐々木正 シャープ元副社長 佐々木正 シャープ元副社長

 シャープ元副社長の佐々木正さんは小型電卓・液晶開発の草分けとして、困難を乗り越え、斬新な商品を次々と世に出した。産業界の発展だけでなく、生活者の利便性向上に寄与した。

 「あれが液晶の勝負の分かれ目だった」。佐々木さんは数年前、記者とのインタビューでこのように語った。液晶技術の開発は約50年前にさかのぼる。小型電卓に使おうと、先行していた米企業に液晶技術の連携を申し込んだが、「電卓では機能しない」と断られた。佐々木さんは不屈の精神で技術陣を鼓舞し、世界初の液晶を搭載した小型電卓の商品化に成功した。

 シャープは液晶技術を電子辞書やパソコン、薄型テレビなどに応用して黄金時代を築き、49歳での中途入社にもかかわらず、佐々木さんは専務、副社長へと昇進の階段を駆け上がった。

 シャープの前には川西機械製作所(現デンソーテン)などに勤務し、米国の技術者から未開発の素材「トランジスタ」の提供を受け、カーラジオ開発で実用化させた。

 人の才能を見抜くことにもたけ、ノーベル賞受賞前の江崎玲於奈氏を東京大の研究室から引き抜いたり、無名の若き開発者だった孫正義氏(ソフトバンクグループ会長兼社長)も見いだし、他社に断られた製品を買い付けるなど支援した。

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