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「おらおらでひとりいぐも」で芥川賞の若竹千佐子さん 仙台市内でトークイベント

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「おらおらでひとりいぐも」で芥川賞の若竹千佐子さん 仙台市内でトークイベント

トークイベントの後、参加者が持参した受賞作「おらおらでひとりいぐも」にサインする若竹さん=1月30日、仙台市青葉区(塔野岡剛撮影) トークイベントの後、参加者が持参した受賞作「おらおらでひとりいぐも」にサインする若竹さん=1月30日、仙台市青葉区(塔野岡剛撮影)

 「おらおらでひとりいぐも」で第158回芥川賞を受賞した岩手県遠野市出身の作家、若竹千佐子さん(63)のトークイベントが1月30日、東北学院サテライトステーション(仙台市青葉区)で開かれた。若竹さんは受賞の喜びや同作への思いなどを語った。

 作品は夫に先立たれた東北出身の高齢の女性が、孤独と悲しみの中でなお自由な生き方を見つけていく物語。東北弁が効果的に用いられ、2月上旬までに累計45万部の重版が決まっているという。

 トークイベントでは「同作はどのような流れで完成させたのか」という質問に、若竹さんは「集大成として書いたもので、これを書かなければいけないという強い決意で書いた」と応じた。次回作については、「構想中。私の場合は63年に一本だから次は100歳ぐらいかな」と冗談を交えて笑顔で答えた。

 報道陣の取材にも応じ、主人公が1940年生まれの理由を「計算がしやすいから」と明かした。昭和39年の東京五輪のファンファーレが登場する場面について、「田舎の子供だった私にとってファンファーレは『世界が開かれている』みたいな感じでとても印象的だった」と述べた。作品は当初「桃子さん」というタイトルだったがその後、「玄冬(げんとう)の女(ひと)」となり、最終的に現在の形に落ち着いたといった裏話も披露した。

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