産経ニュース

【日本再発見 たびを楽しむ】エキゾチックな街のシンボル~函館ハリストス正教会(函館市)

ライフ ライフ

記事詳細

更新

【日本再発見 たびを楽しむ】
エキゾチックな街のシンボル~函館ハリストス正教会(函館市)

函館ハリストス正教会の雪景色。より神聖な雰囲気を醸し出す=函館市(渋谷直子撮影) 函館ハリストス正教会の雪景色。より神聖な雰囲気を醸し出す=函館市(渋谷直子撮影)

 函館観光の醍醐味(だいごみ)はとれたての海の幸を味わうことと、異国情緒が漂う街並みの散策だろう。江戸末期に開港し、外国文化の洗礼をいち早く受け入れたこの地では、明治・大正期に建てられた洋風の建築物がいまなお存在感を放つ。函館山の麓から街を見渡すように建つ「函館ハリストス正教会」(北海道函館市)も、そのひとつ。港からまっすぐのびる八幡坂をのぼりきり、つきあたりを左へ少し折れると、ロシア・ビザンチン様式の瀟洒(しょうしゃ)な教会建築があらわれた。

 正教会はキリスト教の教派の一種で、日本では函館が発祥。1858(安政5)年、初代ロシア領事が修道司祭を伴って函館に着任し、60(万延元)年、領事館の敷地に初代聖堂を建てた。しかし1907(明治40)年の大火で焼失。現在の聖堂は16(大正5)年に再建され、国の重要文化財に指定されている。

 しっくい塗りの白壁に青緑色の銅板屋根が函館の冬景色に映える。八角錐(はっかくすい)に小さな冠をかぶせたような鐘楼の頂上にはロシア正教会から伝わった「八端(はったん)十字架」が掲げられている。青空の下では白と緑の建物のコントラストが一層目を引くといい、函館在住のカメラマン、渋谷直子さんは「この教会は本当に絵になる、ふるさとの自慢です」と胸を張った。

 函館っ子たちはこの教会を「ガンガン寺」とも呼ぶ。その由来は鐘の音。大小6つの鐘が奏でる美しい音色は環境省の「残したい〝日本の音風景100選〟」にも選ばれた。

 函館ハリストス正教会など函館の情報が掲載された女性誌「Kiite!(きいて!)」(http://kiite-kiite.com/)2・3月号が郵便局で販売中。

「産経 日本を楽しむプロジェクト」SNSアカウント

公式SNSアカウント

Facebook Twitter

「ライフ」のランキング