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今冬のインフルエンザ、なぜ猛威? A・B型同時流行の影響か

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今冬のインフルエンザ、なぜ猛威? A・B型同時流行の影響か

インフルエンザが猛威をふるい、都内でもマスク姿で出かける人の姿が目立つ=26日午後、東京都中央区銀座(寺河内美奈撮影) インフルエンザが猛威をふるい、都内でもマスク姿で出かける人の姿が目立つ=26日午後、東京都中央区銀座(寺河内美奈撮影)

 推定患者数が283万人となり過去最多を記録した今冬のインフルエンザ。専門家は、A型とB型が同時に流行して患者数を押し上げている可能性があると指摘する。厚生労働省は「流行のピークを迎えつつある」との見方を示すが、今後も警戒が必要としている。

 厚労省によると今期は米国やオーストラリア、フランスで過去5~9年で患者数が最多となるなど、世界的にインフルが流行しているという。例年はA型が12月から2月にかけてB型に先駆けて流行するが、国立感染症研究所の調査では今年はすでにB型の流行が拡大している。感染研の砂川富正室長は「B型がこれだけ早く出るのはあまりないことだ」と驚く。

 済生会中津病院(大阪)の安井良則感染管理室長は「B型の立ち上がりが早くA型と混合して流行している。軽症でもインフルにかかっている可能性があることが知られてきて、そうした患者がきちんと診断されて患者数を押し上げている可能性もある」と分析する。今期はワクチンの製造が遅れ、それが大流行につながったとの指摘もあるが、安井室長は「ワクチン不足が騒がれたことで、逆に打たないといけないという動きにつながった」と否定的だ。

 過去最多の推定患者数を記録したのは15~21日の1週間。全国的に厳しい冷え込みが続いていたが、専門家によると、インフルは沖縄などで夏に流行することもあり、気温が低いから流行するわけではない。ただ、「空気が乾燥すると、のどの粘膜の防御機能が低下する。そのため例年、乾燥する冬場に流行すると考えられる」(厚労省の担当者)という。

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