産経ニュース

「寄り添うお姿に感銘」ドイツで皇后さま歌集初出版 訳者“師弟”の思い結実

ライフ ライフ

記事詳細

更新


「寄り添うお姿に感銘」ドイツで皇后さま歌集初出版 訳者“師弟”の思い結実

16日、ベルリンの日本大使公邸で行われた記念イベントで、皇后さまの歌集を手にする翻訳者のペーター・パンツァーさん(左)と出版元社長のマヌエル・ヘルダーさん(宮下日出男撮影) 16日、ベルリンの日本大使公邸で行われた記念イベントで、皇后さまの歌集を手にする翻訳者のペーター・パンツァーさん(左)と出版元社長のマヌエル・ヘルダーさん(宮下日出男撮影)

 皇后さまのお歌をドイツ語に翻訳した歌集が初めてドイツで出版された。東日本大震災を契機に、国民に寄り添われ、国民からも慕われる天皇、皇后両陛下の姿に感銘を受けた出版社の社長と訳者の思いが結実。日本との関わりが深く、「師弟関係」にもある2人は皇后さまの作品を通じ、独日の「架け橋」になることを願う。(ベルリン 宮下日出男)

 歌集「その一粒に重みありて」は昨年11月に出版された。皇后さまがこれまでに詠まれたお歌から、国内外の公務や私的な体験などを題材にした作品50首を紹介。全約140ページ。独語訳にはそれぞれ書家の石飛博光さんによる日本語の書が添えられ、作品の背景の解説も加えられた。

 たとえばタイトルとなった「てのひらに 君のせましし 桑の実の その一粒に 重みのありて」とのお歌。解説ではご成婚後、当時皇太子妃だった皇后さまが皇室での新生活を迎えられた際の様子が描かれているなどと説明している。

 メディアも関心を寄せ、主要紙フランクフルター・アルゲマイネは「美智子さま(皇后さま)は子供時代から熱心な歌人。その歌が初めて独語訳された」と紹介。地方紙シュツットガルター・ツァイトゥングは「美智子さまの生活と日本の伝統が洞察できる。これほどの率直さはちょっとしたセンセーション」と評した。

 今回の出版にあたり、ドイツ側で中心を果たしたのは2人の人物。「ヘルダー出版」社長のマヌエル・ヘルダーさん(51)とボン大学名誉教授の日本学者、ペーター・パンツァーさん(75)だ。16日にはベルリンの日本大使公邸で開かれた記念イベントにも招かれ、出版までの経緯などを披露した。

続きを読む

このニュースの写真

  • 「寄り添うお姿に感銘」ドイツで皇后さま歌集初出版 訳者“師弟”の思い結実

「ライフ」のランキング