産経ニュース

【西部邁さん死去】能動的、命かけ「保守のための改革」思想継承 左右問わず言論界に厳しい目

ライフ ライフ

記事詳細

更新

【西部邁さん死去】
能動的、命かけ「保守のための改革」思想継承 左右問わず言論界に厳しい目

講演する西部邁さん=2010年3月29日、奈良市(前川純一郎撮影) 講演する西部邁さん=2010年3月29日、奈良市(前川純一郎撮影)

 21日に死去した評論家の西部邁さん(78)は「保守主義」を掲げ、一貫して国家と個人の自立を問い続けた。

 ドイツの実存主義哲学者、カール・ヤスパースが言った「人間は屋根の上に立つ存在」という認識に立ち、人間は綱渡りのように緊張感と平衡感覚を持って生きてゆかなければならないと主張。大切な平衡感覚は歴史と伝統を学ぶことでしか得られないと考えた。

 保守というと、維持するものと考える人は多いが、西部さんの保守思想は、いわば能動的で命がけのもので、「保守するためには改革も必要」と述べた英国の政治思想家、エドマンド・バークの思想の真の継承者であった。

 東大在学中は、全日本学生自治会総連合(全学連)の幹部として活動し、逮捕・起訴されたこともある。経済思想史に進み、「ソシオ・エコノミックス」「経済倫理学序説」などを刊行。京大名誉教授の佐伯啓思さんら現在、論壇で活動する多くの論客に影響を与えた。

続きを読む

関連ニュース

「ライフ」のランキング