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【書評】本自身が語る誕生前夜から本棚に収まるまで 『わたしの名前は「本」』

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【書評】
本自身が語る誕生前夜から本棚に収まるまで 『わたしの名前は「本」』

『わたしの名前は「本」』 『わたしの名前は「本」』

 数百年にわたり、「ほかの人々の物語」を語ってきた「本」が“自分自身”の誕生前夜から本棚に収まるまでを物語る。

 文字が発明され、それが粘土板に書き込まれたり、パピルスの巻物になったり、印刷機や図書館の恩恵もあれば、焼き捨てられた歴史もある。そして電子書籍にたどりつくまでの「冒険譚(たん)」-。

 かつての巻物を意味する「スクロール(scroll)」の語が今、電子書籍で復活…といった用語のうんちくや、本にまつわる名言の数々も登場。イラスト、レイアウトもスマートで、本棚に置いておきたい一冊だ。(ジョン・アガード作、ニール・パッカー画、金原瑞人訳/フィルムアート社・1600円+税)

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