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【ゆうゆうLife】医療・介護30年度報酬改定 どうなる?介護サービス 「自立支援」 重度化防止を評価へ

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医療・介護30年度報酬改定 どうなる?介護サービス 「自立支援」 重度化防止を評価へ

スタッフの看護師と歩行訓練に励む佐藤藤三郎さん=東京都江戸川区のポラリスデイサービスセンター一之江 スタッフの看護師と歩行訓練に励む佐藤藤三郎さん=東京都江戸川区のポラリスデイサービスセンター一之江

  介護サービスを利用したときに事業所に支払われる「介護報酬」が、平成30年度に改定される。改定は3年に1度で、詳細は間もなく決まる。今回は、要介護高齢者の心身の機能を維持したり、向上させたりする「自立支援」に取り組む事業者への評価が盛り込まれる方向で、その行方が注目されている。(佐藤好美)

                   

 東京都江戸川区に住む佐藤藤三郎さん(83)は平成27年12月に心臓の手術を受けた。約2カ月の入院中に歩くことが困難になり、介護保険では要介護2の認定を受けた。「手すりにつかまっても、2メートルくらい歩くとヨレヨレで、このまま歩けなくなるかと思ったよ」と、佐藤さんは振り返る。心配した妻とケアマネジャーに勧められ、退院翌日から介護保険のデイサービス(通所介護)を使い始めた。

 デイサービスは一般に、要介護の高齢者を日に6~8時間預かり、入浴や昼食などのサービスを提供する。利用者の心身機能の維持、社会的孤立感の解消、家族が介護の休息を取る「レスパイト」の機能を果たす。だが、佐藤さんが通った「ポラリスデイサービスセンター一之江」には、食事も入浴のサービスもない。利用者は、約3時間の滞在中、状態に応じて6種のマシンを利用。歩く際の足の振り出しや椅子からの立ち上がり、浴室での風呂のまたぎが安定するような運動に励む。

 佐藤さんは開始から3週間後には豊かな表情が戻り、服装にも気を配るようになった。歩く姿勢も安定し、しばらくは不安だった方向転換も約8カ月後にはスムーズになった。通い始めた当初の目標は、家の中で転ばないことだったが、今はゴミ出しもできるし、駅までの1~2キロも歩ける。

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