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【棋聖に成る】(2)三浦弘行九段(43) 羽生七冠の一角崩す

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【棋聖に成る】
(2)三浦弘行九段(43) 羽生七冠の一角崩す

「あの羽生さん相手に熱戦を演じられたことは大きかった」と、当時を振り返る三浦弘行九段=東京・大手町(飯田英男撮影) 「あの羽生さん相手に熱戦を演じられたことは大きかった」と、当時を振り返る三浦弘行九段=東京・大手町(飯田英男撮影)

 「終局後、対局場に多くの報道陣が詰めかけてきた。信じられないという気持ちだった」

 平成8年7月30日、新潟・岩室温泉「高島屋」で、三浦弘行九段=当時五段=は第67期棋聖戦五番勝負の挑戦者として最終第5局に臨んだ。盤を挟んで座るのは、その年の2月に前人未到の七冠同時制覇を成し遂げた羽生善治棋聖。戦前、不利を予想され、1勝2敗のカド番に。しかし、そこから開き直り、「第4局と第5局、両局とも良い将棋だった。終盤の接戦を演じられたのは良かった」と語るように、2連勝で初タイトルを獲得した。

 「前年の経験が生きたのかしれません」

 18歳でプロ入りした三浦九段は3年後、前期の第66期五番勝負でも羽生棋聖に挑戦した。「羽生さんが七冠に向けて走っていたときで、七冠を見たいというファンの期待があった。翌年は、逆に羽生七冠がいつ失冠するのかに注目が集まっていた」

 タイトル戦初挑戦だった前期は3連敗で全く歯がたたなかった。しかし、翌期は「1局は勝ちたいと思った。(タイトル戦を)1回経験しているので動揺せず、対局に集中することができた」と、会心の一手が出るなどカド番から力を発揮し、棋聖位を奪取した。

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