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【手帖】「史耳」で歴史をとらえ直す

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「史耳」で歴史をとらえ直す

日本「国つ神」情念史3 トベ達の悲歌 日本「国つ神」情念史3 トベ達の悲歌

 1巻目の『清姫は語る』では、平安期半ばの仏教説話集に「紀伊国牟婁郡の悪女」として登場した女性が室町期、能では白拍子、絵草紙では「花ひめ」と姿をかえ、江戸中期には民衆芸能によって美しいヒロイン「清姫」として復活したことを通して、日本の歴史を深層から読み解こうとする。2巻目の『遙(はる)かなり、このクニの原型』では、自身の問題意識と方法論について詳しく論じ、情念史の研究には、己のこころをむなしくして先人のメッセージを聞き取る「史耳」が必要と語る。

 本巻では、神武東征以前に存在した女性首長である「トベ」を通して、日本にとってふさわしい国体について考えてゆく。津名さんは完結編となる4巻目にも取り組んでいる。その題名は「蛇と剣、桜の情念史」となる予定だ。(桑原聡)

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