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【アート 美】「国宝 雪松図と花鳥」展 応挙も模写した鳥類真写図巻

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【アート 美】
「国宝 雪松図と花鳥」展 応挙も模写した鳥類真写図巻

「雪松図屏風」(国宝) 6曲1双 円山応挙筆(左隻) 江戸時代・18世紀 北三井家旧蔵 「雪松図屏風」(国宝) 6曲1双 円山応挙筆(左隻) 江戸時代・18世紀 北三井家旧蔵

■ツルの卵に蒔絵

 小さいながらも存在感を発揮しているのが江戸末期から明治中期にかけて活躍した蒔絵(まきえ)師、柴田是真(ぜしん)の「稲菊蒔絵鶴卵盃」だ。蒔絵とは、塗られた漆が乾かないうちに金や銀などの金属粉を定着させる漆工芸の技法の一つ。稲と菊の図柄がそれぞれの表面に蒔絵で施されている。細やかで気品があり洗練されている。

 器の素材はツルの卵。長さ10センチの卵を縦半分に切って加工。ツルやダチョウの卵に蒔絵を施した工芸品は、明治期から欧州に輸出されて珍重されたという。

 明治初期、ウィーン万国博覧会に出品し、「ZESHIN」の名を一躍世界にとどろかせた。確かな技巧と、粋な作風が欧米人に好まれ、多くの作品が海外に渡った。また、紙に漆で絵を描く「漆絵」を手がけ、絵画や工芸の枠を超えた活動も展開。近年、美術館での回顧展が開催されるなど再評価が進み、今後ますます注目を浴びそうだ。

                   

 【ガイド】「国宝 雪松図と花鳥」展は東京都中央区日本橋室町2の1の1、三井記念美術館。2月4日まで。月曜休。一般1000円、大学・高校生500円、中学生以下無料。問い合わせはハローダイヤル(電)03・5777・8600。

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