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【東日本大震災】津波から復活した福島・南相馬のシクラメン 全国品評会で全国初の上位3賞独占 「栽培の農家の夢」で7年ぶりに出品し快挙

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【東日本大震災】
津波から復活した福島・南相馬のシクラメン 全国品評会で全国初の上位3賞独占 「栽培の農家の夢」で7年ぶりに出品し快挙

シクラメンについて話す根本修二さん(右)と福島県の内堀雅雄知事=昨年12月、福島県庁(内田優作撮影) シクラメンについて話す根本修二さん(右)と福島県の内堀雅雄知事=昨年12月、福島県庁(内田優作撮影)

 東日本大震災の津波被害を乗り越えて、7年ぶりに出品したシクラメンの品評会で、福島県南相馬市鹿島区の根本園芸が最高賞の「農林水産大臣賞」を受賞した。それにとどまらず、2位の「東京都知事賞」と3位の「農水省生産局長賞」も獲得。上位3賞を独占する快挙は全国初という。

 品評会は日本花き生産協会が主催する「全国花き品評会シクラメン部門」で、50年以上の歴史がある。関係者の間では「受賞は鉢植え栽培農家の夢」とも言われている。

 根本園芸は、平成13年から4年連続で同品評会で農林水産大臣賞を受賞するほどの栽培技術をもっていた。しかし、東日本大震災の津波で南相馬市小高区にあった栽培ハウスが浸水。鉄骨がさびるなどしたため、栽培休止を余儀なくされた。ようやく2年前、同市鹿島区に移って、栽培を再開した。

 同社の根本修二社長(65)は12月、福島県庁に内堀雅雄知事を尋ね、「家族の支えが大きかった」などと報告。都知事賞を受賞した「シューベルト」という品種のシクラメンを贈呈。内堀知事は受賞をたたえ、「逆境からの快挙であり、家族の努力に心から敬意を表したい」と語った。

 震災前は年間約2万5千鉢を育てていたが、現在は1万鉢。鉢数は減ったが、その分一鉢一鉢に愛情と手間をかけているという。

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