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子供に「もう一つの家」 貧困家庭支え、生活習慣学ぶ

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子供に「もう一つの家」 貧困家庭支え、生活習慣学ぶ

埼玉県戸田市の施設で、大人のスタッフと夕食を食べる子供たち(左奥と右手前)(NPO法人「ラーニング・フォー・オール」提供) 埼玉県戸田市の施設で、大人のスタッフと夕食を食べる子供たち(左奥と右手前)(NPO法人「ラーニング・フォー・オール」提供)

 全国100カ所で整備へ

 厚生労働省によると、貧困の子供は7人に1人。親も貧困の環境で育ち、入浴習慣や偏りのない食事の大事さを知らなかったり、障害やストレスを抱えて教えられなかったりすることが多い。

 戸田市の施設では、歯磨きなどの習慣が身に付いていない子にスタッフがマンツーマンで付き添い、手洗いや宿題ができると褒めて自信をつけさせた。その結果、「時間になったから宿題をやる」といった自発的な行動ができるようになった。

 日本財団の花岡隼人さんは「生活苦の家庭の子供は読書や体験の機会が少なく、勉強の意欲が湧かないまま成長する恐れがある。大人が見守って子供の自己肯定感を育て、生きる力を育むことが必要だ」と訴える。このような支援は戸田市のほか、大阪府箕面市、広島県尾道市でも始まり、同財団は平成32年までに全国100カ所で整備する方針だ。

 「勉強をしない日があってもいい。『ここにいたい』と思える場所があることが大事」と話すのは、滋賀県で社会福祉協議会などと協力し、週3回、夜の子供の居場所を開く社会福祉士の幸重忠孝さん。

 2年前から、利用者のいない夜間の介護施設などで実施し、今では県内10カ所に広がった。子供は夜9時まで、ボランティアと夕食を食べ、遊び、入浴をして過ごす。「大人と笑いながら過ごせる時間が子供の成長には必要だ」

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