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【棋聖に成る】(1)屋敷伸之九段(45) 18歳6カ月、最年少タイトルホルダーが誕生した

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【棋聖に成る】
(1)屋敷伸之九段(45) 18歳6カ月、最年少タイトルホルダーが誕生した

「棋聖にはかなり縁がある」と話す屋敷伸之九段=東京・千駄ケ谷の将棋会館(寺河内美奈撮影) 「棋聖にはかなり縁がある」と話す屋敷伸之九段=東京・千駄ケ谷の将棋会館(寺河内美奈撮影)

 「当時は勝ちたいとか負けないようにとか、あまり意識しないようにした。結果的にタイトルを取ることができてよかった。自信はついた」

 平成2年8月1日、新潟・岩室温泉「高島屋」。第56期棋聖戦五番勝負は最終局を迎えていた。中原誠棋聖に2連敗からの2連勝で追いついた屋敷伸之九段=当時五段=は完璧な指し回しで勝ち切り、初タイトルを獲得。史上最年少記録となる18歳6カ月のタイトルホルダーの誕生だった。前年に羽生善治棋聖・竜王=当時六段=がつくったばかりの史上最年少タイトル獲得(竜王、19歳3カ月)の記録を1年足らずで塗り替えた。

 屋敷九段は前期の第55期五番勝負(当時は年2回)でも中原棋聖に挑戦した。昭和63年10月に16歳で四段に昇段。年が明けて第55期棋聖戦の予選で勝ち進み、挑戦者決定トーナメントで高橋道雄九段=当時八段=を下した。このとき、17歳11カ月、四段。最年少、最低段でのタイトル挑戦記録も塗り替えた。第1局は和服が間に合わず、背広で対局に臨んだ。結果は2勝3敗で退けられた。

 「棋聖戦は初めてタイトル戦に出られた棋戦。中原棋聖と戦うことができ、貴重な財産だった。タイトル保持者としての立ち居振る舞いなどその後の人生に大きく影響した」と、当時を振り返る。

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