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【甲信越の戌】新潟・山古志の「ポチ」 母は「マリと子犬の物語」のモデルに

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【甲信越の戌】
新潟・山古志の「ポチ」 母は「マリと子犬の物語」のモデルに

マリの子供のポチと五十嵐豊さん=新潟県長岡市山古志地域 マリの子供のポチと五十嵐豊さん=新潟県長岡市山古志地域

 今年の干支は戌(いぬ)。犬は社会性があり、人との付き合いも古く、忠実な動物なことから、戌年の特徴は「勤勉で努力家」とされる。映画のモデルにもなった名犬の血を引く子犬、クマ対策のために働く犬「ベアドッグ」、日本固有の種として保護されてきた犬など、戌にまつわる甲信越の話題を紹介する。

 新潟県長岡市山古志地域の民家で飼われている13歳の雌犬、ポチは中越地震が起きた平成16年10月23日に生まれた。母犬は身動きが取れなくなった飼い主を励ますとともに、人が去った被災地で3匹の子犬を守り続けたことで知られ、19年に公開された映画「マリと子犬の物語」のモデルにもなった。雑種で毛が茶色だったマリとは異なり、ポチの毛は雪のように白いものの、風貌はどことなく母犬の面影を感じさせる。

 地震直後、当時の山古志村の自宅2階でタンスの下敷きになった五十嵐高繁さん=当時(70)=の顔を、マリは繰り返しなめて励まし続けた。高繁さんは自力で脱出し、自衛隊のヘリコプターで山古志を離れたが、犬を一緒に連れて行くことはできなかった。同市山古志支所に勤務する息子の豊さん(52)によると、高繁さんは避難先で「『マリは、マリは』と言い続け、心配していた」という。

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