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【ビジネスパーソンの必読書】『戦争と農業』『百円の男 ダイソー矢野博丈』『0 to 100 会社を育てる戦略地図』

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【ビジネスパーソンの必読書】
『戦争と農業』『百円の男 ダイソー矢野博丈』『0 to 100 会社を育てる戦略地図』

『百円の男 ダイソー矢野博丈』大下英治著(さくら舎・1600円+税) 『百円の男 ダイソー矢野博丈』大下英治著(さくら舎・1600円+税)

 年末も近づいてきた。今年、本欄では本日分も含めて良書36冊を紹介したことになるが、そのうち何冊に興味を持って、何冊を手に取っていただけただろうか。たとえ一冊でも、あるいはその中の一文であっても、心に残るものがあったとしたらうれしい。(情報工場「SERENDIP」編集部

 ■即効より即興を

 □『戦争と農業』藤原辰史著(インターナショナル新書・720円+税)

 二つの世界大戦で使われた兵器には、民間の技術、主に農業の技術が応用されたものがある。逆に、兵器の技術が戦後に民間利用されることもあった。たとえば戦車はトラクター、銃に使われる火薬は化学肥料の技術がもとになって発明された。毒ガスは戦後、農薬に平和利用された。

 本書は、そうした技術に共通する「即効性」に注目して社会を論じていく。マニュアル通りに使用すれば効果が得られる技術には、環境や皮膚感覚などに応じて手順や力加減を調整する「即興性」は必要とされない。

 京都大学准教授の著者は、農業や軍事だけでなく、政治や教育を含む現代社会のさまざまな面に「即効性」の原則があると指摘。社会の硬直化を防ぐには、即興性や「遅効性」を重視すべきだと説く。

 AI(人工知能)やVR(仮想現実)などは、即興性を取り戻そうとする最新技術にも思える。こうした軸でテクノロジーの進化を見つめ直すのも興味深い。

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