産経ニュース

【日本再発見 たびを楽しむ】地域の「記憶」をデジタル化~伊豆大島(東京都大島町)

ライフ ライフ

記事詳細

更新

【日本再発見 たびを楽しむ】
地域の「記憶」をデジタル化~伊豆大島(東京都大島町)

波浮港を一望できる「波浮港見晴台」からみた景色 波浮港を一望できる「波浮港見晴台」からみた景色

 活火山の三原山やヒット曲にも歌われた波浮港(はぶみなと)など数々の観光名所で知られる伊豆大島(東京都大島町)で、新たな取り組みが始まる。地域に眠る民話や伝承、アナログ写真などをデジタル化して蓄積し、インターネットで国内外に発信していく「むかしミライプロジェクト」だ。

 全国で地域活性化事業やイベントを手がけている民間企業「作戦本部」(杉並区)が中心となっており、本州や南西諸島などさまざまな地域の文化が融合している大島を最初の場所に選んだ。

 大島は現在も伝統文化が残っており、紺絣(こんがすり)の着物に前垂れ、頭に手ぬぐいの伝統的な衣装を着た「あんこさん」はその代表例だ。文学作品でもおなじみで、川端康成の「伊豆の踊子」に登場する踊り子の故郷は波浮港だ。

 むかしミライプロジェクトでは、例えば一般家庭のアルバムの中に埋もれた古い写真を収集し、スキャンしていく作業を住民の協力を得ながら進めていく。作戦本部の鴨志田由貴代表取締役(41)は「アルバムや額に収められた写真は実は歴史的、文化的に貴重。そのまま朽ち果ててしまうのはもったいない」と語る。

 鴨志田氏は古い写真などの「記憶」を観光振興に生かせると考えている。今回のプロジェクトでは、現実の風景に文字や映像が重なる「AR」(拡張現実)を活用する。三原山の展望所近くなど約15カ所でスマートフォンをかざせば、その土地の古い写真をみられたり、一部ではアニメーションも楽しめる新サービスだ。今月末から稼働予定で、島を訪れる観光客らに利用してもらうという。

「産経 日本を楽しむプロジェクト」SNSアカウント

公式SNSアカウント

Facebook Twitter

「ライフ」のランキング