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【話の肖像画】元通産事務次官・小長啓一(4) 激務から解放と思ったのに…

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【話の肖像画】
元通産事務次官・小長啓一(4) 激務から解放と思ったのに…

 〈田中氏は石油などの資源獲得外交や原子力発電の推進にも手腕を発揮したが、日本列島改造論は狂乱物価と石油危機の影響で中止した〉

 私も残念で田中さんに「諦めてしまうのですか」と尋ねたことがあります。田中さんは「今の状況ではいったん諦めざるを得ないが、列島改造論は必ず復活する」とおっしゃった。その後、田中さんに金脈問題が浮上して(49年12月に)退陣したため、在任中は復活しなかった。ですが、その構想は大平正芳首相の「田園都市国家構想」、竹下登首相の「ふるさと創生事業」、安倍晋三首相の「地方創生」につながりました。退陣の際は淡々としたご様子で、愚痴や弱音を聞いたことはありません。

 再び首相に返り咲く意欲をお持ちでしたが、60年2月、脳梗塞で倒れてしまって…。その2日前、パーティーでお会いした際は元気いっぱいで再起を誓っておられたので、信じられない思いでした。

 〈近年「田中角栄ブーム」が起き、その功績や魅力が見直されている〉

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