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「箱根ナイトミュージアム」 彫刻の森 光で彩る野外作品

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「箱根ナイトミュージアム」 彫刻の森 光で彩る野外作品

高橋匡太「Glow with Night Gerden Project in Hakone」(村上美都撮影) 高橋匡太「Glow with Night Gerden Project in Hakone」(村上美都撮影)

 夜の野外彫刻を光で彩る「箱根ナイトミュージアム」が、神奈川県箱根町の彫刻の森美術館で開催中だ。

 参加者は入り口で貸し出されるLEDを搭載したちょうちんを手に進む。冷たく澄んだ夜の庭園に点在する彫刻が、地表からの鮮やかな光によって、昼間とは違った存在感を放っている。歩いていくと手元の明かりも色を変え、人々は幻想的な情景の一部になる。

 演出を行った高橋匡太(きょうた)さん(47)は、東京駅100周年記念や京都・二条城をはじめ、各地で光や映像を駆使したイベントを手がけてきたアーティスト。「今回は舞台美術に近い感覚で、彫刻作品に寄り添おうと思った。何しろ“役者たち”が重鎮ですから」。大学で彫刻を専攻。今回は作品のイメージや材質の特性を生かそうと模索し、改めて学んだことも多かったと振り返る。

 イタリアの現代彫刻家、ジュリアーノ・ヴァンジの作品「偉大なる物語」。青からオレンジへと移り変わる光は、膝を抱えて過去を見つめる男の葛藤や未来へと踏み出す躍動感を、真っ白な大理石にくっきりと浮かび上がらせる。英国の巨匠、ヘンリー・ムーアの「横たわる像:アーチ状の足」は、ブロンズ色の光によって太陽の下では目立たない、作品の質感や本来の力強さが際立つ。「新しい鑑賞の仕方になれば。同時に見る人にも輝いてほしいという願いを込めました」と高橋さんは言う。

 来年1月8日まで。ライトアップの点灯時間は午後4時半~6時(ライトアップエリア以外は午後5時閉館)、無休。一般1600円。(戸谷真美)

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