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【解答乱麻】道徳の「専門免許」を創設し、教員養成を急げ  武蔵野大教授・貝塚茂樹

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【解答乱麻】
道徳の「専門免許」を創設し、教員養成を急げ  武蔵野大教授・貝塚茂樹

 「特別の教科 道徳」が、小学校は平成30年度、中学校は平成31年度から開始される。道徳教育は確実に新たな歴史の段階に入ることになる。

 しかし教科になれば、すぐさま道徳教育の「形骸化」が克服されるわけではない。何より危惧するのは、実際に道徳の授業をすることになる教員養成がほとんど手付かずであることだ。

 端的に言えば教科になっても大学で修得すべき道徳の単位数は増加されなかったのである。単位数に変化がなければ、現行のカリキュラムが維持され、ましてや教員を増員する必要もない。道徳に関する限り、大学の教員養成は全くの「無風」である。教科となっても教員養成は何も変わらないのである。

 「戦後70年」の「空白」がもたらした最たるものは、道徳の理論研究の衰退である。通常、大学の教育学部や教職課程では、教科ごとに専攻や講座が設置され、教員や研究者が配置される。専攻や講座での研究において専門の研究が深められ、教員養成が行われる。

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