産経ニュース

岸惠子さん 小説集「愛のかたち」を刊行 「命が熟れ落ちるまで書くことに打ち込みたい」

ライフ ライフ

記事詳細

更新


岸惠子さん 小説集「愛のかたち」を刊行 「命が熟れ落ちるまで書くことに打ち込みたい」

新刊を手に「今回は一気に書きました」と語る岸惠子さん (酒巻俊介撮影) 新刊を手に「今回は一気に書きました」と語る岸惠子さん (酒巻俊介撮影)

 突き動かしてきたのは好奇心だったという。作家、ジャーナリストとしても活動するベテラン女優の岸惠子さん(85)が、3冊目となる小説集『愛のかたち』(文芸春秋)を刊行した。「一気に書き上げた」という2編を収めたもので、まるで映画のようにイメージが立ち上るこまやかな描写が魅力となっている。今年の菊池寛賞にも輝いた岸さんは「命が熟れ落ちるまで書くことに打ち込みたい」と意欲を見せる。(藤井克郎)

 黒いジャケットに身を包んだ岸さんが颯爽と壇上を歩むと、会場を埋め尽くした人々の間からかすかなどよめきが起きた。今月1日に都内のホテルで開かれた第65回菊池寛賞贈呈式。文化活動で創造的な業績を挙げた個人や団体を対象としたこの賞を、フィギュアスケートの競技選手を引退した浅田真央さんらとともに受賞した岸さんは「私は多分、ここにお集まりの皆さまの中で最高齢者だと思います」と言いながら、10分ものスピーチを堂々と披露した。

 「もう85歳ですから、頭の中がガタガタです」と笑うものの、『愛のかたち』に収められた小説は、2編とも豊かで若々しい感性に彩られている。

続きを読む

「ライフ」のランキング