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【書評倶楽部】タレント・麻木久仁子 歌舞伎町と台湾の知られざる関係 『台湾人の歌舞伎町 新宿、もうひとつの戦後史』稲葉佳子、青池憲司著

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【書評倶楽部】
タレント・麻木久仁子 歌舞伎町と台湾の知られざる関係 『台湾人の歌舞伎町 新宿、もうひとつの戦後史』稲葉佳子、青池憲司著

麻木久仁子さん=15日午後、東京都千代田区大手町(瀧誠四郎撮影) 麻木久仁子さん=15日午後、東京都千代田区大手町(瀧誠四郎撮影)

 東京・新宿歌舞伎町と聞いて思い浮かぶイメージは-。風俗店が居並ぶ街。暴力と外国人マフィアの抗争。ぼったくり被害。心の故郷のような飲み屋街。人間の裏も表も善も悪も、全てのみ込んでしまうような街。混沌(こんとん)とした中にも人を惹(ひ)きつける魅力を持った街…。

 そんな歌舞伎町が戦後の焼け跡からいかにして生まれ育ったかを書いた本は多いが、そこに多くの台湾人が深く関わっていたことには、今まであまり焦点が当てられていなかったそうだ。

 戦前から日本に“内地留学”し、そのまま残った台湾の若者たち、また、日本兵として出兵し、復員してきた若者たちもいた。こうした台湾人たちは戦後は一転、外国人として裸一貫で放り出された。

 彼らが生きる道を求めたのが闇市である。とくに新宿西口マーケットに集まった台湾人たちは、助け合いながら財をなし、その財を手に商売を広げていく。新しい興行街をという計画ができながら建築規制などの問題で日本人が手を引いた後を継いで最初に映画館を建てたのは台湾人。戦前に一世を風靡(ふうび)したムーラン・ルージュ新宿座を復活させたのも台湾人だった。

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