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【解答乱麻】無償化の前に教育の中身論じよ 子供の実態、教育現場の実態に即した政策でない ジャーナリスト・細川珠生

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【解答乱麻】
無償化の前に教育の中身論じよ 子供の実態、教育現場の実態に即した政策でない ジャーナリスト・細川珠生

 第48回衆議院選挙は、幼児教育の無償化のための消費税の使途変更を掲げた自民党が圧勝した。しかし、教育に懸ける真剣度については、私は不信感を抱いている。

 1つは、この選挙では教育が全く争点にならなかったことだ。自民党が掲げた教育の無償化は、教育の中身を伴うものではない。単なる子育て支援の福祉政策といっていい。幼児教育の重要性を言うのなら、費用の問題以前に中身を論じなければならないはずだ。私はかねて幼児教育、特に5歳児(年長児)は、小学校と連携をして義務教育化すべきだと考えている。

 ほとんどの子供は、小学校入学時に、自分の名前を書くことができ、かなりの数まで数えることができる。にもかかわらず、小学1年の最初の学習は、平仮名と、1から10までの数を習得することから始める。はっきり言って時間の無駄である。就学前の1年間で平仮名・片仮名・百位までの数字の簡単な操作を学び、生活面では小学校での45分授業に向け、時間感覚を身に付けさせる。そうすれば小学校入学直後から本格的な勉強に入ることができるのだ。

 もちろん小学校の生活のリズムに慣れることが第一だが、今よりは早く勉強に取り組むことができるようになるだろう。子育て経験からも、5歳児にそれは可能であると実感する。幼稚園と保育園では、どうしても園での過ごし方に違いがあるが、無償化で同じ費用負担をするなら同じものを目指すべきだ。

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