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【男性不妊治療の現場から】少ない専門医、進まぬ受診「男性も不妊の当事者」

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【男性不妊治療の現場から】
少ない専門医、進まぬ受診「男性も不妊の当事者」

男女の不妊原因 男女の不妊原因

 治療過程では葛藤もあった。

 なんといっても、泌尿器科の受診自体に抵抗があった。待ち時間には、周囲の視線が気になった。

 「泌尿器科は、尿漏れのお年寄りか性病の人が受診するイメージ。医師の触診にも抵抗はありました」

 精液検査で悪い結果が出ると、「男らしくない」という言葉に敏感になったこともあった。

 しかし、いま、日々成長し、表情が豊かになっていくわが子を見て酒井さんは思う。

 「男性も検査をきちんと受けるべき。妊娠出産は女性1人でできることではないですから」(男性不妊治療取材班)

 不妊治療の助成制度 公的医療保険が適用されない体外受精などの不妊治療について、国は少子化対策の一環として助成制度を設けている。次の2点が条件。

 (1)治療開始時における妻の年齢が43歳未満

 (2)夫婦の合計所得730万円未満

 対象となる治療は、体外受精と顕微授精。初回の治療で最大30万円、以降は1回15万円を助成。初めて助成を受けた際、妻が40歳未満の場合は6回、40歳以上の場合には3回助成される。男性不妊の手術に対しては、1回15万円が助成される。

 実施主体は、都道府県など。自治体によっては、独自の助成を行っている場合もある。申請方法など詳しくは、居住地を管轄する保健所や自治体に問い合わせを。

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