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【view 写】JR30年 役目終える山あいの鉄道 三次(広島)-江津(島根)の三江線

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JR30年 役目終える山あいの鉄道 三次(広島)-江津(島根)の三江線

石州瓦の集落を走る気動車。赤褐色の屋根と江の川をイメージした列車の水色が映える。石州瓦は高温で焼き固められるため、丈夫で凍害や塩害に強いのが特長だ=島根県川本町 石州瓦の集落を走る気動車。赤褐色の屋根と江の川をイメージした列車の水色が映える。石州瓦は高温で焼き固められるため、丈夫で凍害や塩害に強いのが特長だ=島根県川本町

 赤褐色が印象的な瓦屋根の集落を1両の気動車がゆっくりと通過する。広島県三次(みよし)市と島根県江津(ごうつ)市を結ぶJR三江(さんこう)線は中国山地を走る。色鮮やかな屋根は島根県産の石州瓦だ。

 三江線は来年3月末で廃止される。延長約108キロのほとんどが江(ごう)の川に沿って運行し、6市町の沿線住民の生活を長年支えてきた。JR発足後に100キロ以上の鉄道が全線で廃止されるのは本州では初めてだ。

 昭和5年に島根県内の一部で開業してから、戦争の影響などで工事は中断を繰り返し、全線が開通するまで45年もかかった。

 「川と四季折々の風景が楽しめる」と鉄道ファンに人気だが、典型的な赤字路線で、沿線の過疎化や車社会の進展などで利用者は減り続けた。1日当たりの利用者がJR発足時の10分の1にまで落ち込んだ年もあった。また、近年の豪雨による復旧工事の繰り返しが、経済的に合理的でないと判断されたのも廃止の理由とされる。

 「始発列車には10人ほど乗車していますが、そのうち高校生は半数ぐらい」。毎朝、江津駅から約1時間かけて因原駅まで通勤する会社員の小荒田(こあらた)英樹さん(52)が朝の利用状況を話してくれた。沿線にある高校の生徒は専用スクールバスで通うため三江線の利用は少ない。

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