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【マンスリー囲碁】井山七冠「長期政権」へ意欲

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【マンスリー囲碁】
井山七冠「長期政権」へ意欲

高尾紳路九段からタイトルを奪還した井山裕太七冠=10月17日、静岡県熱海市(松本健吾撮影) 高尾紳路九段からタイトルを奪還した井山裕太七冠=10月17日、静岡県熱海市(松本健吾撮影)

 今年の名人戦で高尾紳路九段(41)を破り、史上初となる2度目の七大タイトル独占を果たした井山裕太七冠(28)。今後、昨年の全冠保持期間197日間を抜くことができるか、注目される。

 10月16、17日の第42期名人戦第5局。終局後の会見で井山は「第2局から4局は後悔する手も少なく、納得のいく碁が打てた。昨年の名人戦よりいい戦いができた」と振り返った。今年は棋聖戦の河野臨九段(36)、碁聖戦の山下敬吾九段(39)、名人戦の高尾九段と年上の棋士と対局する一方、十段戦では余正麒七段(22)、本因坊戦では本木克弥八段(22)の若手とも戦って全タイトルを防衛した。

 “国内最強”の井山の行く手を阻む強敵となるのは誰か? 会見でそう問われると、「一力遼七段は完成度が高く、世界を相手に勝てるチャンスがある。芝野虎丸七段は、碁に対する姿勢がよく楽しみ」と2人の名前を挙げた。芝野は7月の竜星戦で、17歳8カ月の歴代最年少で優勝した逸材。20歳の一力は王座戦、天元戦で挑戦者として、七冠の一角を崩す最有力候補とみられていた。しかし、王座戦は井山が先勝、天元戦は2連勝で井山が防衛に近づいている。

 「(年齢を重ねると)読みや計算のスピードが衰えていくことも考えられるが、厳しい戦いを経験したことは力になっている」と井山。来年3月開幕の十段戦を含め4タイトルを防衛すれば、前回の七冠保持期間を上回る。(伊藤洋一)

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