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【話の肖像画】元プロレスラー・坂口征二(1) 道場で孫世代の選手と練習

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【話の肖像画】
元プロレスラー・坂口征二(1) 道場で孫世代の選手と練習

坂口征二さん(川口良介撮影) 坂口征二さん(川口良介撮影)

 〈元「柔道日本一」を引っさげて米国プロレスのリングにデビューして50年。激動のプロレス史を見届けてきた「世界の荒鷲(あらわし)」は今、新日本プロレスの相談役。今の新日で一番大きいという2メートル近い体は元気そうだが…〉

 一時、歩けなくなってたんですよ。前から右肘を痛めてて、字が書けない、箸も持てないとなったので今年2月に肘を手術したんです。手術自体はうまくいったけど、感染症になっちゃってね。1カ月ちょっと入院したら、もう歩けなくなりました。俺くらいの年齢だと、そのまま寝たきりになってしまうこともあるんですよ。

 「絶対治そう」と、4月に退院した後、何十年かぶりに野毛の道場(東京都世田谷区にある新日本プロレスの練習場)で練習してね、孫みたいな年齢の選手たちと一緒に。もともと週2回はスポーツジムに通ってトレーニングしていたから、両方で週4、5回運動した。そうしたら皆がびっくりするほど回復しました。まだ、膝が少し痛いけどね。

 道場では若い選手たちが気遣ってくれました。若い連中と一緒にいると、気持ちいいよね。練習を見ていると一言、文句言いたくなるけど。あ、助言ですよ(笑)。

 〈昭和47年設立の新日本プロレスに翌48年に参加、スター選手になり、副社長や社長、会長を歴任した。平成24年にカードゲーム企業が資本参加した新日の業績は右肩上がり。利益は過去最高を記録し、棚橋弘至、オカダ・カズチカらルックスと実力を兼ね備えた人気レスラーに魅せられた女性ファンは「プ女子」と呼ばれる〉

 5年前に体制が変わって、近代的な経営方針でやっています。状況はいい方向に向いているし、活気があるよね。俺は新日本プロレスの土台を作っただけで、いいときも苦しいときもあったし、苦しいときは皆で乗り切ってきました。物事はいいときはいいふうにいく、悪いときはどんなに頑張ってもうまくいかない。

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