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太宰「斜陽」の直筆原稿4枚発見 漱石の自画像など30点も

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太宰「斜陽」の直筆原稿4枚発見 漱石の自画像など30点も

新たに見つかった、太宰治による「斜陽」の直筆原稿 新たに見つかった、太宰治による「斜陽」の直筆原稿

 新潮社は25日、所在不明となっていた作家、太宰治の小説「斜陽」の直筆原稿4枚や、文豪、夏目漱石の自画像入りの絵はがきなど資料約30点が、同社の佐藤俊夫元会長の遺品から見つかったと発表した。近代文学を彩った作家たちの創作過程や横顔を示す貴重な資料。

 「斜陽」は文芸誌「新潮」に昭和22年7月号から10月号に計4回にわたり掲載された。見つかったのは第3回と第4回の冒頭2枚ずつ。調査に当たった早稲田大の中島国彦名誉教授は「直しがあまりなく、スッとほとばしり出るように書かれた力強い文字から、太宰の『斜陽』への強い思いが伝わる」としている。

 「斜陽」の原稿は、日本近代文学館(東京都目黒区)が計521枚を所蔵しているが、6枚が欠けていた。このうち4枚が今回見つかった。「斜陽」は22年12月刊行の単行本がベストセラーとなったが、その半年後に太宰は自殺した。

 一方、漱石の自画像は、「吾輩は猫である」を発表した明治38年に、旧制五高時代の教え子に出した絵はがきに描かれていた。自画像の左下には「中々好男子だ」との漱石の書き込みもある。

 その他、完成稿とは書き出しが全く異なる二葉亭四迷の小説「其面影」の草稿、石川啄木が故郷の知人に送った書簡も発見。菊池寛が卒業旅行中の芥川龍之介と久米正雄に送ったはがき、島崎藤村の短編小説「ある女の生涯」の原稿も含まれていた。

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