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群大、路線バスの自動運転を来月から実験 交通弱者救済へ道筋

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群大、路線バスの自動運転を来月から実験 交通弱者救済へ道筋

 群馬大学は25日、前橋市や日本中央バス(前橋市下佐鳥町)などと協力し、自動運転による営業路線バス運行に向けた実証実験を11月から始めると発表した。1年後には、利用客から運賃をもらいながら運行する本格的な実験を前橋市内で実施する。現段階では全国でも前例のない試みといい、深刻化するバス運転手の不足や高齢者などの交通弱者の救済といった課題の解決につなげたい考えだ。

 同日開かれた前橋市の定例会見で明らかにした。

 自動運転によるバスの運行実験が行われるのは、JR前橋駅-上毛電鉄中央前橋駅の走行距離約1キロメートルの区間。使用するバスは日野自動車「ポンチョ」で約40人を乗せることができるという。実験中は同大やバス会社のスタッフが運転席に座り、安全を確保する。運賃を現行どおりとするかは「検討中」(同大)という。

 これに先立ち、11月から同大が所有するトヨタ自動車のハイブリッド車「プリウス」を使用し、開発中の自動運転プログラムが都市部の公道で運用できるかについてデータを収集。来年2月からは運転手がいる通常運行のバスで実験を行う計画だ。

 運転免許を返納する高齢者が増加する中、移動手段の確保は喫緊の課題となっている。同大は将来的に一定の区間や地域で、タクシーなども含め、運転者がいない完全自動運転の実現を目指し、ビジネスモデルの確立を大きな目標に掲げている。

 山本龍市長は「社会的意義のある実験に協力できることを心から名誉だと考えている」と話した。

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