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ベトナム残留日本兵の家族が来日、親族と対面へ 「止まったままの時間ようやく動き出した」

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ベトナム残留日本兵の家族が来日、親族と対面へ 「止まったままの時間ようやく動き出した」

来日したベトナム残留日本兵の家族や関係者ら=18日午後、羽田空港国際線ターミナル(宮崎瑞穂撮影) 来日したベトナム残留日本兵の家族や関係者ら=18日午後、羽田空港国際線ターミナル(宮崎瑞穂撮影)

 先の大戦後にベトナムに留まり、その後帰国を余儀なくされた元残留兵の子供たちが18日、羽田空港(東京)に降り立った。念願の来日がかなった子供たちは「父親に会えるのが楽しみ」などと喜びを語った。

 来日したのは62~72歳の男女14人と支援団体関係者ら。午後3時過ぎ、約5時間のフライトを終えて空港に到着した一行は報道陣に笑顔で手を振るなど終始、晴れやかな表情を見せた。

 ベトナムに駐留した日本兵のうち数百人が終戦後も残り、ベトナム独立運動に参加した元日本兵もいた。第1次インドシナ戦争終結後の1954(昭和29)年から帰国が進んだが、妻や子供は大半が同行できず、別離を強いられた歴史がある。今年3月、同国を訪問した天皇、皇后両陛下がハノイで元残留兵の妻や子供らとご面会。その後、日本財団(東京)が家族らを日本へ招いた。

 北部タインホアから参加したホン・ニャット・クアンさん(67)は「父の国に来ることができ、夢がかなった。父に会ったら『みんな、長生きしてほしい』と伝えたい」と話した。

 滞在期間は24日までで19日に都内で報告会を開く。20日には来日した子供のうちの1人の父である元日本兵の墓参りをするほか、23日には大阪府内で存命する元日本兵と面会する。

 新潟県出身でベトナム在住の支援団体代表、小松みゆきさん(70)は「止まったままの時間がようやく動き出したような感じなのだと思う」と話した。

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