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【くらしナビ】注目のヘルシー食材「小麦ブラン」 少量で満腹感、メタボ予防も

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注目のヘルシー食材「小麦ブラン」 少量で満腹感、メタボ予防も

小麦ブランを使ったさまざまな食品も増えている 小麦ブランを使ったさまざまな食品も増えている

 小麦を製粉するときにふるい分けられてしまう外皮(ブラン)が、ヘルシー食材として注目されている。これまでは便通の改善に役立つことでも知られていたが、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)や肥満の抑制といった健康効果があることも最近の研究で分かってきたという。市販の小麦ブラン入り食品なども増えており、普段の食事に取り入れてみてはどうだろう。(財川典男)

 「小麦ブランはもっと評価されるべき食材だ」と力説するのは、静岡大学農学部の森田達也教授(食品栄養化学)。食物繊維が豊富で低糖質、栄養バランスも良いといった特徴があるものの、食卓ではあまりなじみがなく、主に家畜の飼料に使われてきたという。

 森田教授によると、小麦の粒を外皮も含めて丸ごとひいた「全粒粉」は、外皮などを取り除いた通常の白い小麦粉(精白粉)よりもカロリーが低く、その肥満防止効果は「米国の食品医薬品局(FDA)からも認められている」と話す。

 ◆検査数値が改善

 メタボ予防につながる働きも明らかになってきた。

 大妻女子大学家政学部の青江誠一郎教授(栄養学)らのグループは、肥満度を示す体格指数(BMI)が23以上でややメタボ気味の男女50人を2つのグループに分け、1日3食の主食のうち2食分について「小麦全粒粉100%配合パン」と「小麦粉100%配合パン」をそれぞれ食べ続けてもらって効果を比較。全粒粉パンと小麦粉パンの糖質やカロリーを同等にした上で、12週間にわたって経過を観察した。

 その結果、12週後には「全粒粉パン」グループのほうが平均して食後の血糖値の上昇が緩やかになり、内臓脂肪や血中の中性脂肪といったメタボ関連の検査数値も改善されたという。

 これについて森田教授も「血糖値の上昇、下降の波が大きいと、さまざまな生活習慣病を引き起こす元凶になる。小麦ブランの摂取は生活習慣病予防に有効とされ、動脈硬化や心筋梗塞の発症リスクも抑えられるといわれる」と話す。

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