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【話の肖像画】コメディアン・小松政夫(4)伊東四朗と一時代を築く

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【話の肖像画】
コメディアン・小松政夫(4)伊東四朗と一時代を築く

バラエティー番組で活躍。人気コメディアンに(昭和53年) バラエティー番組で活躍。人気コメディアンに(昭和53年)

 芸名が「小松政夫」に決まる前、他にも候補がありました。ひとつは「どん・たくお」。クレージーキャッツの犬塚弘さんが、ボクの故郷の博多どんたくから付けてくれたんです。もうひとつは外国帰りの怪しげな美容師役名から取った「ジェームス本堂」。2つともなかなかいいなと思っていたけど、親父(おやじ)さん(植木等)に相談すると一喝されました。「将来、大河ドラマの主役を張るようになるかもしれないのに、そんな恥ずかしい名前で出られるか」と言うんですよ。結局、姓名判断までしてもらい、親父さんが付けてくれたのが「小松政夫」。封筒の中に墨字の達筆でその名前が書いてある。親父さんは、覚えやすいし語呂も画数もいい、とご満悦でしたが、ボクはコメディアンなのに、こんな二枚目みたいな名前でいいのかなぁ、って(苦笑)。

 〈コメディアンとして人気が沸騰したのは1970年代半ば。伊東四朗との掛け合いでヒットした「電線音頭」や「しらけ鳥音頭」、「小松の親分」などのギャグやキャラクターで一時代を築く〉

 伊東さんとのコンビは、テレビの生放送番組が最初でした。ホン(台本)通りきっちりやる人で、反対にボクはいいかげんでアドリブが多い。互いに火花を散らしながら、違う面をうまく広げられたのが良かったのかもしれませんね。伊東さんは天才的ですが、変わり者だと思う。あるときそう言ったら、「おいおい、奇人(小松のこと)に変人といわれたくないよ」だって(苦笑)。1つのコントを考えて練りに練って、演出家らスタッフの前でやってみせるんです。それでOKとなったら大道具、小道具を用意する。今じゃ、そんな稽古はやらないでしょ。

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