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【想う~7年目の被災地】「古里に帰れる幸福感」 7年ぶり、桜を心待ち 福島県富岡町の北崎一六さん(70)

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【想う~7年目の被災地】
「古里に帰れる幸福感」 7年ぶり、桜を心待ち 福島県富岡町の北崎一六さん(70)

仮設住宅を回る八百屋さんの訪問販売で、品定めをする北崎一六さん(右)=11日、福島県郡山市 仮設住宅を回る八百屋さんの訪問販売で、品定めをする北崎一六さん(右)=11日、福島県郡山市

 東京電力福島第1原発事故で避難区域に指定された古里の福島県富岡町の避難指示が4月、一部解除された。避難先の同県郡山市の仮設住宅を引き払い、来春、原発事故から7年ぶりに帰還する。

 「避難当初は町に帰る気はありませんでした。同居していた当時88歳の父が避難先の現状を伝えるテレビニュースを見て、涙を流しながら『帰りたい』と言っていた姿を目にし、『避難指示が解けたら帰ろう』と決意しました」

 町内の自宅は避難生活の長期化で荒廃が進んだ。

 「空き巣とイノシシに入られ、好き放題荒らされました。家財道具が散乱し、足の踏み場もありません。改修では済まず、解体して新たに家を再建しました」

 町への帰還者は避難指示解除から半年の時点で240人。対象者の2・6%にすぎない。自宅のある集落も対象の35世帯のうち帰還者は6世帯にとどまる。

 「商業施設、病院、学校、仕事先など帰還者を受け入れる生活基盤の整備が不十分。帰還をためらう人が多くてやむを得ないと思います。放射能が怖い、避難先の暮らしが定着したと他の理由も絡み、簡単にはいきません」

 「避難生活が長過ぎました。帰還率の低迷は全てこれに起因します」

 「私のような帰還者は変わり者扱いされますが、それで構いません。そういう人間もいないと、復興は進まないと思っています」

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