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【話の肖像画】コメディアン・小松政夫(3)クレージーなアツい時代

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【話の肖像画】
コメディアン・小松政夫(3)クレージーなアツい時代

 年上だった親父さんは、メンバーから「植木さん」「植木屋さん」と呼ばれていましたが、ハナさんだけは「おい植木!」。でも、2人は固い絆で結ばれていたように思いますね。もっと本格的な音楽をやりたかった親父さんがクレージーを抜ける話をハナさんにしたこともあったけど、思いとどまったのはやはりクレージーへの愛情。谷さんが同じようになったとき、今度は親父さんが止めた。「あんたはクレージーの“脳みそ”だ。湧き出るアイデアをオレたちが表現しているんだから、あんたが抜けたらオレたちも辞めなきゃいけなくなる」ってね。みんな仲良しでした。

 〈クレージーキャッツの人気が爆発したのが、昭和36年に始まった日本テレビ系バラエティー「シャボン玉ホリデー」。同じ渡辺プロ所属のザ・ピーナッツやザ・タイガース、伊東ゆかりら人気スターが出演。台本は青島幸男、前田武彦らが書いていた〉

 すごい熱気で緊張感があって、丁々発止のやりとりをしながら面白い番組を作ってゆく。ピーナッツみたいな大人気の女性歌手だってコントをやるんだから。今とは違ってスタジオでADがゲラゲラ笑おうものなら、「役者さんが一生懸命芝居してんのに、てめぇ何やってんだ!」って怒鳴りつけられたもんです。演出家も命かけてましたよ。

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