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写真展「澤田教一 故郷と戦場」 命懸けで伝えたかったこと

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写真展「澤田教一 故郷と戦場」 命懸けで伝えたかったこと

澤田教一「米軍三沢基地内、1955-61年」 澤田教一「米軍三沢基地内、1955-61年」

 静岡県長泉町の「IZU PHOTO MUSEUM(イズフォトミュージアム)」で、報道写真界の頂点と称されるピュリツァー賞を受賞したカメラマン、澤田教一(1936~70年)の写真展「澤田教一 故郷と戦場」が開催されている。北朝鮮問題などがクローズアップされるなか、日本とアメリカの関係性、戦争の過酷な現実などについて考えさせてくれる展示だ。(篠原知存)

                   

 会場に入って最初のコーナーは「青森 1936-61」。戦場カメラマンとして名をはせるようになる前の、写真家としての原点を伝える作品が並ぶ。青森市出身の澤田は、中学時代にカメラを手にして、高校卒業後に写真家の小島一郎が経営していた店で働きながら写真を学んだ。小島写真機店は、米軍が駐留していた三沢基地の中に分店があって、澤田は19歳から25歳までを三沢で過ごす。そこで黄金期のアメリカと接することになった。

 「広大な基地の中で、米国人が豊かな消費生活を享受している。でも基地を一歩出ると、経済成長に取り残された寒村が広がっている。澤田の写真からは大国アメリカと日本の一地方のコントラストが読み取れます」。担当学芸員の小原真史さんは、そう解説する。

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